Web面接のすべてがわかる！準備から本番までの完全ガイド

更新日2024/4/19

新型コロナウイルスの影響で、ZoomやTeams、SkypeなどのWeb会議システムを使ったWeb面接が急増し、コロナ収束後もそのまま実施する企業は多くなっています。初めてWeb面接を受ける方は、慣れない環境に不安を感じるかもしれません。しかし、しっかりと準備をすれば、対面面接と同様に好印象を与えることができます。本記事では、Web面接ならではのポイントを押さえ、事前準備から面接中の立ち居振る舞い、面接官に好印象を与える話し方まで、Web面接を成功させるための秘訣を紹介します。

そもそもWeb面接とは？対面面接との違いはある？

Web面接とは、パソコンやスマートフォンを使って、ZoomやTeams、SkypeなどのWeb会議システムを利用して行う、インターネット面接のことです。新型コロナウイルスの影響で対面面接が難しくなったことから急速に普及し、今や多くの企業で取り入れられています。

Web面接のメリット

●時間・場所の制約がない：遠隔地からの応募者でも参加しやすく、1日に複数の面接を受けることも可能

●移動時間の削減による効率化：面接にかかる時間とコストを大幅に削減できる

●面接官と応募者の負担軽減：移動による疲労やストレスを軽減でき、日程調整もしやすくなる

Web面接で聞かれること

Web面接で聞かれる内容は、基本的に対面面接と変わりません。過去の経歴を中心に、転職理由や志望動機、自己PRなどをしっかりと準備しておきましょう。

Web面接で注意すべきこと

Web面接は、対面面接とは異なり、画面越しだと表情が分かりづらく、暗い印象に見えたり、接続環境が悪いと声が届きにくくなるなどの接続トラブルに見舞われる可能性もあります。Web面接当日にトラブルに合うことを極力なくすためにも、しっかりと事前準備をして臨むことをおすすめします。

知らず知らずのうちに面接での印象を下げないよう、Web面接ならではのマナーや話し方の注意点などポイントを押さえましょう。

Web面接の事前準備

通信環境やツールダウンロードについて

Web面接をスムーズに進めるために、まず第一に確認すべきは、安定した通信環境です。基本的に、インターネット環境さえあればどこでも受けることができますが、Wi-Fi接続が遮断されない場所やLANケーブルに接続できる場所を選ぶことが重要です。

音声が途切れたり、画像がフリーズしたり、大きなタイムラグが発生したり…といった状況での面接は、話が進まず、印象も悪くなってしまいます。万が一、途中で回線が切れてしまったら、面接は中断してしまいます。

静かで、安定したネットワーク環境がある場所となると、やはり自宅がおすすめです。

会社から送られてくるWeb面接ツールのURLとパスワードを使って、面接前にツールの操作方法と通信環境をしっかりと確認しておきましょう。(Zoom、Skype、Teamsなど、利用するツールは会社によって異なります)

過去に利用したことがあるツールの場合、プロフィール画像やアカウント名（ユーザー名）がプライベートな内容になっていないか確認し、本名と面接にふさわしい写真に変更しておきましょう。

デバイス機器について

Web面接は、パソコン、スマホ、タブレットなど様々なデバイスで参加できますが、一般的には、音声や画像が安定しやすいパソコンがおすすめです。 画面も大きく、自分が映っている様子や面接官の姿もよく見えるので、より対面に近い雰囲気で面接に集中できます。

面接中は、動作が重くならないように、他のアプリやソフトは事前に閉じておきましょう。 充電式のノートパソコンでも、念のため電源ケーブルはつないでください。

イヤホンは、外部の音を遮断し、面接官の声を聞きやすくするために使ったほうがよいでしょう。 パソコンに内蔵マイクがついていない場合は、必ずマイク機能付きのイヤホンを選んでください。極端に大きなヘッドフォンセットは目立ちすぎて邪魔に見えるので、避けたほうが無難です。

スマホで参加する場合は、手振れや画面の傾きを防ぐために、スマホスタンドなどで固定し、カメラは目線の高さになるように調整しましょう。 自宅の場合は、洗濯物など余計なものが映り込んでいないか、事前に映像をチェックしておきましょう。

また、SNSの通知や電話の着信音はオフにし、充電もフルにしておきましょう。 マナーモードにしても、バイブ音は面接官に聞こえてしまうので注意が必要です。

周辺環境について

Web面接では、周囲の音に気を配り、落ち着いた環境で面接を受けることが大切です。自宅が最適ですが、やむを得ない場合は事前に状況を伝えましょう。

自宅での場合は、窓を閉め、宅配便の時間を指定するなど外部音の侵入を防ぎ、家族には面接中の静寂を依頼しましょう。また、部屋の照明に加え、スタンドライトなどで顔周りを明るく照らし、好印象を与えるようにしましょう。

＜ポイント＞

・静かな環境で、落ち着いた印象を与えることが重要

・自宅以外の場合は、事前に状況を伝える

・外部音の侵入を防ぎ、家族に協力を依頼

・照明で顔周りを明るく照らす

Web面接の基本的なマナー−入室（ログイン）〜退室（ログアウト）まで）−

Web面接でも、服装・髪型・メイクは失礼のないものを

Web面接であっても、対面面接と同様に、面接官に失礼のない、敬意を払った服装・髪型・メイクで臨みましょう。企業からの指示がない限り、男女問わずスーツ着用が基本です。上半身しか映らないからといって、下半身がスエットやジーンズなのはNGです。機器の調整などで立ち上がったりしたときに映ってしまう可能性があります。

髪型は、自宅にいるとつい油断しがちです。茶髪や根本が黒いツートンカラー、寝ぐせ、無精ひげは清潔感に欠けるので避けましょう。女性は前髪やメイクにも注意が必要です。前髪が顔にかかると暗く映り、アイシャドウや口紅はモニター越しに濃く見えてしまうことがあります。

Web面接ではマスクは基本的に外しましょう。自宅以外での受験などやむを得ない場合は、面接開始後に一言伝えましょう。どうしてもマスクが必要な場合は、無地のものを選び、派手な色は避けましょう。

ログインのタイミングやログイン後の振る舞い方は？

Web面接では、会社側の指示に従い、時間厳守することが大切です。指定URLへのログインは、面接開始5分前が目安ですが、10分前やオンタイムなど、企業から具体的な指示がある場合はそれに従いましょう。

面接官がログインしたら面接が開始されます。複数名の面接官がいる場合は、対面面接と同様に、一人ずつ丁寧に挨拶し、全員そろうまで静かに待機しましょう。時間があるからといって自分から話をする必要はありませんが、面接官からアイスブレイクで話しかけられた場合は、面接前だからとカジュアルになりすぎず、礼儀正しく対応しましょう。

Web面接でも、第一印象を決める挨拶と丁寧なお辞儀を忘れずに

Web面接でも、対面面接と同様に最初の挨拶が重要です。立ち上がる必要はありませんが、「本日、面接を受けさせていただきます、〇〇〇〇です。よろしくお願いいたします。」とフルネームで元気良く名乗り、お辞儀をしましょう。

対面では挨拶と同時にお辞儀をする人もいますが、Web面接では区別して行う方が印象が良くなります。お辞儀は丁寧に、45度くらい頭を下げるのが目安です。

Web面接では、カメラの位置、目線、表情、声、アクションに意識を

Web面接では、証明写真のように胸元まで映る位置にカメラを設置し、途中で寄ったり離れたりしないよう注意しましょう。

特に重要なのが目線の位置です。つい画面に映る面接官を見てしまいがちですが、それでは相手から目線が外れてしまいます。カメラを見て話すことを意識しましょう。

また対面とは違って、画面越しだと表情が分かりづらく、無表情や不愛想に見えたり、声が聞こえにくかったりすることもあります。口角を上げ、いつもよりにこやかな表情を保ちましょう。

話すときも、普段より大きな声で、ゆっくり、はっきりと話しましょう。手ぶりや相槌、笑顔などのアクションも大きめにすることで、相手に積極性や熱意が伝わりやすくなります。

Web面接の終了は、指示に従い、お礼を忘れずに

Web面接の終了は、会社側が先に終了する場合も、退室を促される場合もあります。指示に従い、勝手に退室しないようにしましょう。

先に退室する場合は、「本日はありがとうございました。」と一言お礼を添えましょう。

Web面接で好印象を獲得するには？ 悪い例と比較してポイントを押さえよう

画面を通して熱意や誠意を伝えなければならないWEB面接。面接官は、以下の点に注目して、好印象を抱くかどうかを判断しています。最後に悪い例と比較してポイントを押さえていきましょう。

＜好印象を与えるポイント＞

・カメラ目線で、積極性と自信を見せる：面接官と視線を合わせながら会話することで、積極性と自信を感じさせられます。

・表情や相槌で熱意をアピール：明るい表情や適切な相槌で、熱意を伝えることができます。

・明瞭な声と話し方で、好印象を与える：はっきり聞き取れる声と話し方で、好印象を与え、スマートな印象を付けられます。

・聞き取り確認で、気遣いを示す：「私の声は明瞭に聞こえていますか？」など、聞き取り確認をすることで、気遣いのある印象を与えられます。

＜悪い例＞

・視線が合わず、熱意が感じられない：目線が泳いだり、うつむいたりしていると、熱意が感じられず、やる気がないと思われてしまいます。

・表情が乏しく、不機嫌そうに見える：表情が乏しいと、無気力や不機嫌に見えてしまいます。

・簡潔に話せない、話がまとまらない：話が長すぎたり、話がまとまらないと、論理的思考力やコミュニケーション能力に欠けると判断されてしまいます。

・声が小さく、聞き取りにくい：声が小さすぎると、自信がないややる気がないと思われてしまいます。

・通信環境が悪いまま放置する：通信環境が悪く、声が途切れたりしても放置していると、準備不足や誠意がないと思われてしまいます。

・タイムラグに対応できない：タイムラグに対応できず、会話が途切れてしまうと、コミュニケーション能力に欠けると判断されてしまいます。

Web面接は、対面面接とは異なる点もありますが、基本的なマナーやポイントは同じです。しっかりと準備をして、好印象を与えられるように面接に臨みましょう。