自分らしいキャリアを築くための自己分析の方法とは?
更新日2024/1/19転職活動において、自己分析は非常に重要なプロセスです。自己分析をすることで、自分の強みや弱み、「自分が本当にやりたいことは何か?」といった価値観を理解し、自分に合った仕事や企業を見つけることができます。 本記事では 自己分析の具体的な進め方や、自分の強みを活かした転職活動の進め方について掘り下げていきます。
転職活動における自己分析の重要性
転職活動においては、自己分析が必要不可欠です。ビジネスパーソンとしての長所や短所、スキル、意欲、価値観など様々な点を面接では見られます。企業は、応募者が組織に与える影響や成長への貢献度を確認したいと考えるためです。そのため、自己分析ができていないと、面接での質問に十分な回答をすることが難しくなってしまうでしょう。
職務経歴の整理と重要性
また、転職活動を進めるにあたっては、自己分析に加えて職務経歴の整理も欠かせません。過去の業務内容やスキルセット、マネジメント経験などを整理し、面接までに的確な説明ができるよう準備しておく必要があります。
自己分析の具体的な方法
1.転職の目的、理由の整理
まず、自分がなぜ転職を考えているのかを整理し、前向きな理由を見つけましょう。「現職で得たスキルをより専門的に活かしたい」「ライフステージの変化に合わせて就業場所や就業時間を見直したい」「新たに興味が湧いた分野を中心にして働いてみたい」など、現職に対する不満ではなく、「転職を通して実現させたいこと」を軸に、ポジティブな理由を書き出しましょう。それをカテゴリーごと(仕事内容、条件、社会貢献、キャリアなど)に分類して可視化することで、自分の求めているものや方向性が明確になります。
2.過去の経験の振り返り、職務経歴の整理
定量的・定性的な情報を使って過去の経験、いわゆる職務経歴を整理します。これによって、自分の仕事へのアプローチや取り組みを客観的に示すことができます。
<定量的な内容例>
・営業粗利率を〇年連続で、〇〇%達成した。
・売上を前年比〇〇%向上させた。
・自身がマネジメントするチームの成績が、全〇〇チームのうち、2位だった。
・担当顧客の新商品を、業界シェア〇%から〇%まで上げることに貢献した。
・自社の主力商品の新規開拓営業で、成績1位だった。
etc.
上記のような定量的な情報のように数値化できない物事=定性的な内容については、抽象的な表現は避けて、できる限り具体的に何をしたのかを示し、誰が見聞きしても同じように認識・イメージできるようにします。
例えば、「コミュニケーション能力が高い」ではなく、「自分が話すよりも相手の話をよく聞き、相手の立場に立って考えることに努めるので、求めている解決策を提案できるだけではなく、相手がまだ思いついていない課題まで提示することができます」と述べる方が、ビジネス上のシーンが具体的にイメージできるでしょう。実際のエピソードを加えて話すとより効果的です。
このように、日々の取り組みを客観的に伝える意識をしましょう。
3.得意・不得意を整理
次に、自分の得意なこと・不得意なこと、好きなこと・嫌いなことを整理し、自分の特性を具体的に把握します。得意・不得意については、自分がどのような仕事を任されていることが多いか、顧客や自社の社員から評価されていることはどんなことかを整理すると、明らかにしやすいです。そこに自分の好き・嫌いを加えて考えると、より自分らしい仕事の選択が可能になります。
<例>
・比較表などを作って、数値化した提案資料を作るのは嫌いだが、わかりやすいと顧客からいつも褒められる。(得意だけど嫌いなこと)
・プレゼンをする時はいつも上司に指摘をされるが、顧客と話をすることは楽しいと感じる。(苦手だけど好きなこと)
4. 自己分析ツールを利用する
自分一人で分析をするのが難しい場合は、転職サイトが提供する自己分析シートや性格診断テストを活用することも、手軽に自己分析を行う一つの方法です。
ただし、自己分析ツールや診断はあくまでも参考程度に考えましょう。自分の言葉で、自分の強みや弱み、価値観、目標を整理することが大切です。
5.他己分析を受ける
またこの機会に、信頼できる同僚や先輩、家族や友人など周りの人に自分のことを分析してもらうことも効果的です。他己分析では、自分の普段の行動や言動を客観的に評価してもらえます。
他己分析を受ける際には、以下の点に注意しましょう。
・複数の人から分析してもらう
・ 具体的なエピソードを交えて分析してもらう
・分析結果を客観的に受け止める
自分で整理した長所や短所と、他者からヒアリングした長所・短所を照らし合わせることで、新しい発見もあり、より客観的な視点から自己分析を深めることができます。
まとめ
自分の大切にしている価値観や得意なスキルを整理し、客観的な自己分析を進めることで、「自分のやりたいこと」や「自分に適している企業」がクリアになり、一貫性をもって転職活動を進めることが可能になります。
また、職務経歴や価値観などは、仕事や生活の中で絶えず変化していくものです。そのため、転職活動を始めるタイミングだけでなく、定期的に自己分析とキャリアの棚卸しを行い、常に自分の目標や方向性を見直して、転職活動を成功させましょう。
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